JAZZ & ART 「日野皓正のアート展」
2009年 09月 06日
トーク&サイン会!
もう本当に遠い遠い昔の思い出なのですが、ずっと若かりし頃、私は「ヒノテル」の大ファンでした。彼がNYに渡る前から…。フュージョンの風に乗って凱旋帰国したときも、ずっと…。「City Connection」なんか、レコードが擦り切れるほど聴いたものでした。そして、確か「Bluestruck」&「Blue Smiles」というアルバムがリリースされた頃から、私はジャズに憧れるようになりました。遅巻きながら、自分もやりたい…と。
何が出来るか…?今さら楽器をゼロからできないし・・・。小さい頃から歌が好き、英語が好きだった!そしたら、ジャズボーカルしかありませんでした。
「ヒノテル」が存在していなかったら、私は今、ジャズボーカルはやっていなかったかもしれません。(大袈裟?)遠い遠い思い出…。
そして、今日はその「ヒノテル」こと日野皓正さんに大接近できるチャンス!(ミーハー魂炸裂!)
トークは饒舌。血筋の話から現在のジャズに至るまで、口ドラムや口トランペットも飛び出すなど、引き出しが幾つも…。トランペットを吹く時の「くちびる」の話は興味深かった!そして予定されていたか否か分らないけれど、演奏も聴くことができました。風の音から始まる「尊敬」という曲。元141(三越)の1Fフロアーに荘厳に響き渡りました。(韓国語のタイトルが英語で付いているそうですが、タイトル忘れました。そして循環呼吸を初めて目前で見ました。)ニ曲目は、バリバリの「SMILE!」。ドラムとかベースまで聴こえてきそうなソロ。しかもトランペットを演奏しながらタップも始まるだなんて!エンターテイメントなひと時でしたー。ほんの数分間の出来事、一音一音に心が行き渡っている…、言葉どおりのパフォーマンス。凄かった!
サイン会の時、
「日野さん、私はコウコウコウで、あの時アァでコゥで、今コウコウコウなんです!」って、スタッフがツーショットの焦点を合わせている10数秒間くらいの間に、ひばりのようにピチクパーチク喋ったら、「そっかそっか、わかったわかった」と言って肩をポンポン叩かれて終りました。持ち時間短し…。きっと左から右に抜けていたと思うけれど、ま、仕方あーりません。
サインです。
サラサラさらっとトランペットを描かれました。
自叙伝「逆行」の表紙に記載されている「本文より」の文章に、真髄が凝縮されているような気がします。
「新しいジャズを創造しようとするなら…、ジャズの歴史と精神を感じさせなければ本物じゃない。そもそも歴史を遡って知らなければ、未来は創造できないんだ。それを踏まえたうえで壊していくことが大事なんだ。」
T-シャツを買った人、得しました。3人がかりでT-シャツを広げて固定し、背中いっぱいのイラスト&サイン。真剣そのもの。「Let's TAP!」 と書き、トランペットやくつ底の絵や他もろもろ…。かなり迷ったけれど、サイズも合わないし、8月から「持たない暮らし」を宣言したので、我慢しました。
それにしても、絵画やイラストや陶芸作品を発表されているとは全く知りませんでした。仙台にUターンしてからの10年間、フォローしていませんでした。
作品の展示会は、ジャズフェスに合わせたらしく、13日までです。
皆さん、行ってみては…!
http://sendai.mitsukoshi.co.jp/event/jazz-art/index.html