ジェーン・モンハイトのCDを買ったら…、
2009年 02月 10日
(ファンは、時として勝手です。)
今回は「バラード集」ということで、どんなかナー?と思い、日本版が出るのを待って、とうとう買いました。「The Lovers, The Dreamers And Me」
相変わらず、声は非の打ち所がない感じです。唄い方も、より自然な感じに戻っていて良いかも~と思いつつも、何となくブナンな感じ。スリル減です。けれども、曲ごとに、ミュージシャンの組合せや編成が異なっていて、かなりアレンジが練られているという印象です。ジャズジャズしていない、ジャンルを問わない「イマ風」の印象。「バラード集」とは言うものの、イロイロな感じです。(こういうイロイロな感じが、今の私の心には若干響いてこない…。どんな曲をやってもジャズ的…という方がストンときます。カーリン・アリソンやティアニー・サットンみたいに。)
ところが、パソコンをやりながら、お掃除をしながら、「ながら」でガンガン聴いていタラバがに!どうしても気になるギターサウンドが所々聴こえてくるではないですかッ。聴き覚えのあるなつかしい音色、音符の間、フレーズ、アドリブ…。気になって気になって、ライナーノーツは滅多にマジメに読まない私が、参加ミュージシャンをチェック!日本語のライナーノーツの「パーソネル」には、ギターは「ホメロ・ルバンボ」とありました。知らないなー。(名前もギターもブラジル系っぽいです。)
納得行かないので、英語のノーツをチェック。そしタラバ、なんと!なななんと、なんと、なんと、やっぱりPeter Bernsteinが参加しているではありませんかッ!私の耳はまさに彼の演奏に反応していたのでありました。自分の耳は、確実に彼の「音色」と「音の間」を聴き分けていた!好きな音色!好きな感受性!日本語のライナーノーツのいい加減さに憤慨。「パーソネル」の中には、ギタリスト名は一人だけ。(きっと、より有名なギタリストなんでしょうけれど…。)そして最後に「他」と記載されてあるだけです。ConcordRecordsは、いったい何をしているのラ!?
このCDに参加したギタリストは、Romero Lubambo、Frank VignolaとPeter Bernsteinの三人。VignolaとBernsteinは、日本語のライナーノーツに全く登場しません。それは、この二人にシッケイというものじゃないかなー。
という訳で、モンハイトの歌唱よりも、Peter Bernsteinのギタープレイに感動してしまうという結果に…!
PeterがヴォーカルCDに参加したものは、これまでに知っている限りではFLEURINE(フルーリン=ブラッド・メルドーの奥さん)だけだったけれど、今回モンハイトのCDに参加したということは、他にも色々なヴォーカルCDにスタジオミュージシャンとして参加しているのかもしれません。(ネットでざっと調べたところ、マントラのジャニス・シーゲルのCDにもクレジットされていました。うぅ~。…矢野沙織くんのCDにも参加していることが分りました。ほぇ~。知らなかった…。サックスのCDはハリーアレンしか買ったことがありませぬ。)
ちなみにPeterは、3、4、8、13曲目に参加。13番目は「Rainbow Connection」という曲名で、その中の歌詞がこのCDのタイトルになっています。4番目のバカラック作曲「This Girl’s Is In Love With You」が特にグッドです。ギター、泣ける…。
6番目に入っているコール・ポーターの「Get Out Of Town」は、モンハイトの自己バンドで演奏されていて、これはアレンジが面白いなぁと感じました。
…以上。
なんだか、この発見、嬉しい。
http://www.peterbernsteinmusic.com/index.htm