チカ・シンガー at G・H9(上野広小路)
2008年 05月 26日
チカ・シンガー at G・H9(上野広小路)
With 椎名豊(P)、川嶋哲郎(Sax)、本川悠平(B)、小松伸之(Drs)
ネットで検索しても、この数年間ライブ情報をみつけることができませんでした。NY在住?か、子育て真っ只中だったようです。でも、最近、東京にて音楽活動を再開したのだそうです。http://www18.ocn.ne.jp/~jfachika/
「シンガー」という名前がなぞでしたが、つい先日歌の先生から教わりました。国際結婚していて、苗字がシンガーだったとか…。なぁ~んだ。「歌手(シンガー)」をボーカル名にしただけかと単純に思っていた私は「トロ~イ」。ネット上で以前試聴できた彼女の歌声は、私にとって、日本人の歌唱としては英語が超自然でした。「自然」に、しかも嫌味なくきれいに発音するということがどれ程難しいことか、身にしみて分かっているので…。
父が大橋巨泉氏、母はマーサ三宅氏。ジャズ一家。いわば、サラブレットです。さすがに英語が堪能らしく、MCも英語混じりでした。ご本人曰く「言い辛くなると、日本語になる」…のだそうです。お顔も声質もお母様譲りです。彼女は、チャリティーにも力を入れて音楽活動しているようで、そのような活動は、TomTomのあこがれでもあります。
私はお酒がかなりすすんでいたせいか、別の理由なのか、曲目を思い出せません。(メモしていませんでした。)殆どの曲に、スキャットが入っていたのは記憶しています。4バースとか、目を瞑ってスキャットしている映像が記憶に残っています。(スキャットが多いと、曲想がすべて同じような印象になってしまいがちです。)★一番印象的だったのは、ちょっとした会話でした。
ある曲のエンディングで、びっくりするような高音を使われました。曲が終ったあとで、「こういう声がいつまで出ることか…。」とチカさんが恥ずかしげに言いました。(つまり"今"しか出せないと言いたげでした。)そしたら、ピアノの椎名豊氏が「俺はそうは思ってない…。」とボソっと言いました。チカさんが椎名氏を「椎名くん」と言っていたのも印象的でした。どうして、こういうことが印象に残るんだろ…。カウンターでかぶりつきだったからかしら…。きっと、「素」の部分だったからかもしれません。
椎名豊氏の演奏は、数年前に仙台でピアノトリオで聴いたことがありましたが、その時の印象とは全く違い、チカさんの唄をこよなく愛しているようなピアノプレイでした。寄り添い、サポートしていました。もちろんリード(エスコート)もしていました。唄う立場で耳を澄ますと、そういう気持ちが伝わってくることがあります。椎名氏のピアノ、よかったです。
お酒がすすんでいたせいで、勢いで写真を撮ってしまいました。アップしちゃいます。
楽しかった!