I Remember Clifford
2007年 08月 31日
彼に、「あのアルバムの最後の、”I Remember Clifford”って最高ですね~。」って言ったら、「んだぁ~。あの曲を、家に帰る車ん中で聴いてっと、あぁ…、今日も一日終ったぁ~って思うんだぁ~。」と顔がグニャグニャにほころびました。一家の大黒柱の一日の労を労うに充分な一曲、キース・ジャレットの「I Remember Clifford」。ピアノもいいけれど、ベースが影武者のような存在に聴こえて素晴らしいのです。同化しているというか、ワープしているというか…。完璧に融合しています。
私は、この一曲を車の中で聴いていると、色々な思い出が走馬灯のようにフワッ、フワッと蘇ってきます。とくに哀しい思い出…。そして、すべての感情を肯定してくれているような宇宙を感じます。名演だなぁ…。 (うなり声もあまり聞こえないし…。)鳴り止まない拍手の臨場感も凄いです。この「I Remember Clifford」は、作曲家冥利に違いありません。
(ちなみに作曲したベニー・ゴルソンは未だ健在!凄いなぁ…。)
私の感覚、「名曲は一人歩きをして進化する」に当てはまる一曲です。それにしても、この名演は1986年なので、21年前のものです。
「I Remember Clifford」の名唱と言われるものが存在しているかどうか分かりません。どなたか、ご存知ではないでしょうか…。やっぱりカーメンでしょうか…。
ちなみに、クリフォード・ブラウンも好きです。
今日、とあるお店で「Standard」のレコードをたまたま手に取りました。持ち主は、ジャック・ディジョネットが好き…と言っていました。偶然ですね~。
最近 マックス・ローチが亡くなったので、クリフォード・ブラウンがラジオから流れてきました。ブラウニーはけっこう(ほとんど?)もってます。ジャズはこのあたりが好きです。未だに70年代以降の音(ハービーとか)には馴染んでないので、たぶんその点が TomTom さんとの隔たりです。