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「スペイン」という楽曲

「Spain」という、チック・コリアの楽曲があります。
この曲を唄うボーカリストがいます。
インストでがんがん盛り上がるのは理解できますが、この曲に歌詞をのせて唄いたいと思う人の気持ちが、どうしても理解できません。

この曲を唄っているボーカリストは、顔を強ばらせ、早口言葉で
口角泡を吹き飛ばし」…という表現がピッタシな感じで唄っています。必死なのです。いったい何を表現しているのでしょう。(私は歌詞を読んだことがないので、内容を知らないのですが…。)

一度は、あるジャズミュージシャンの企画でクラシック声楽家がこの曲を唄わされたライブを聴いたことがあります。(必死に譜面を見ながら。)
一度は、ボーカルオーディションの一発勝負でこの曲を唄った人を聴きました。(うまく行く訳がありません。)
一度は、とてもうまくリズムに乗って1音節も遅れることなく唄った人のも聴いたことがあります。(うまい方でした。)
一度は、音符も言葉もつぶれてしまい、大変そうだなぁ、なぜ唄うのだろう…と同情しながら聴いたこともあります。(不正確で、端折って唄うという感じに聴こえました。)

この曲を唄うと、聴衆を驚かすことは簡単です。

でも、どうしても、この曲を唄う意味を見い出すことができません。「」がどこにも感じられないのです。怒りを表現しているのだろうか…とさえ感じてしまいます。ひょっとして、そうなのでしょうか?あるいは、チャレンジ精神あるのみ?

インストの場合も、余程のテクニシャンでない限り、軽々とは演奏できないはずだと思います。

結局、技巧派のボーカリストが、自分はこれを唄えるんだ=自分はうまい歌手なんだ…と表現しているようにしか聴こえないのです。むしろスキャットだけで、Voiceという楽器と化して演奏するのだったら、理解できます。

皆はどんな風に感じるのでしょうか、訊ねてみたいです。やっぱり、「凄い」と感じるのでしょうか。凄いことは、すごくて、言葉どおりなのですが………。

誰か、何でもいいので、コメントしてくれないかなぁ…。
歌詞の内容を知ったら、受け入れられるようになるのかなぁ…。
Commented by mimi_cafe at 2006-08-17 19:53 x
「スペイン」は激しい処もメロディアスでロマンチックな一面もある名曲ですので、そのメロディーを歌いたいという気持は分からなくもないですね。
ただ、インストでもそうですが、テクニックは認めるけど・・・というような演奏に感じられる事もあるだろうと想像できます。
ゆったりした感じなら、tomtomさんのスペインというのはアリかもしれないなと思いますが、いかがなもんでしょうか?
Commented by tomtom2006T at 2006-08-17 23:35
ミミちゃんだ!ハイテクな歌唱は、それはそれなりに聴けば大したものなのですが…、歌の心を忘れては本末転倒。インストだって、曲の心を唄わなければ、人の心を感動させることはできないし。インスト曲に歌詞をのせるならば、音符に負けてしまって言葉を羅列しただけの歌ではなく、その歌詞の心を表現しなければ、つまりませぬ。そういう意味で、スペインは、とんでもない難曲だと思います。この曲に負けている歌唱が多いと思います。

でも、そうね、そのメロディーを歌で表現したいと欲する気持ちは深く理解できます。でも、TomTomがスペインを唄うことはないでしょう…、どんなにゆったりでも…きっと。
by tomtom2006T | 2006-08-14 23:29 | TUNES | Trackback | Comments(2)

ジャズ・マドンナ<十萌子>の、徒然なるままに・・・。


by tomtom2006T