「スペイン」という楽曲
2006年 08月 14日
この曲を唄うボーカリストがいます。
インストでがんがん盛り上がるのは理解できますが、この曲に歌詞をのせて唄いたいと思う人の気持ちが、どうしても理解できません。
この曲を唄っているボーカリストは、顔を強ばらせ、早口言葉で
「口角泡を吹き飛ばし」…という表現がピッタシな感じで唄っています。必死なのです。いったい何を表現しているのでしょう。(私は歌詞を読んだことがないので、内容を知らないのですが…。)
一度は、あるジャズミュージシャンの企画でクラシック声楽家がこの曲を唄わされたライブを聴いたことがあります。(必死に譜面を見ながら。)
一度は、ボーカルオーディションの一発勝負でこの曲を唄った人を聴きました。(うまく行く訳がありません。)
一度は、とてもうまくリズムに乗って1音節も遅れることなく唄った人のも聴いたことがあります。(うまい方でした。)
一度は、音符も言葉もつぶれてしまい、大変そうだなぁ、なぜ唄うのだろう…と同情しながら聴いたこともあります。(不正確で、端折って唄うという感じに聴こえました。)
この曲を唄うと、聴衆を驚かすことは簡単です。
でも、どうしても、この曲を唄う意味を見い出すことができません。「心」がどこにも感じられないのです。怒りを表現しているのだろうか…とさえ感じてしまいます。ひょっとして、そうなのでしょうか?あるいは、チャレンジ精神あるのみ?
インストの場合も、余程のテクニシャンでない限り、軽々とは演奏できないはずだと思います。
結局、技巧派のボーカリストが、自分はこれを唄えるんだ=自分はうまい歌手なんだ…と表現しているようにしか聴こえないのです。むしろスキャットだけで、Voiceという楽器と化して演奏するのだったら、理解できます。
皆はどんな風に感じるのでしょうか、訊ねてみたいです。やっぱり、「凄い」と感じるのでしょうか。凄いことは、すごくて、言葉どおりなのですが………。
誰か、何でもいいので、コメントしてくれないかなぁ…。
歌詞の内容を知ったら、受け入れられるようになるのかなぁ…。
ただ、インストでもそうですが、テクニックは認めるけど・・・というような演奏に感じられる事もあるだろうと想像できます。
ゆったりした感じなら、tomtomさんのスペインというのはアリかもしれないなと思いますが、いかがなもんでしょうか?
でも、そうね、そのメロディーを歌で表現したいと欲する気持ちは深く理解できます。でも、TomTomがスペインを唄うことはないでしょう…、どんなにゆったりでも…きっと。