村尾陸男氏、石巻ライヴ、英歌詞…♪

水面下ではあちこちPRしていたのですが、遅まきながらのお知らせです。

JAZZスタンダードナンバーの百科事典のような「ジャズ詞大全」の著者、村尾陸男さんが石巻でライヴされます。2010年に、彼が経営するFaroutというジャズスポットで歌わせて頂いたことがご縁で、今回のライヴも恐らく仙台の誰よりも早くお知らせ頂いたことと思います。仙台でのライヴも検討しましたが、すでに決まっている石巻での2日間のライヴ日程に、仙台ライヴをスクウィーズするのは物理的に難しく、石巻のみということになりました。

村尾さんのライヴでのお話は、とても興味深いものがあります。スタンダードナンバーに纏わる裏話あり、秘話あり、生き字引のような方であり、とても気さくだし興味深い方です。仙台在住のボーカリストのお友達や、ジャズボーカルがお好きな方たちにも是非聴いてみて頂きたいと思います。
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2月にNYに行き、カーリンアリソンさんのWorkshopに参加しプライベートレッスンを受けたときに、私がアドバイス(修正)された点で強烈に記憶に残っていることが2つあって、その1つが歌詞の誤りでした。私が体験した「歌詞の誤り修正」について、村尾さんはとても丁寧に応えてくださいました。

(以下は、ボーカリストでないと面白くも何ともないお話で~す♪ 
長文・要注意…。)


自分が歌本やCDの歌詞で覚えた歌詞に、誤りがあった! 発音ではなく、「単語」の誤りだったのです。きっと、Native Speakerには有り得ないこと=「すぐに間違いだと分かること」でも、英語が堪能な日本人でも聴き取りの段階でミスするかもしれない点なのだろうと思いました。

1つは、「Gone With The Wind」。この曲は極初心者の頃に覚えた曲で、「青本・赤本」の歌詞をそのまま記憶し、もう何年間も歌っていたのです。「ソコの単語」の繋がりだけが発音するのが難しく、しかも意味不明で不思議に思いながらも…、でもそういう歌詞ならば仕方がない…と思って、自分の歌詞カードを作り、一生懸命練習した記憶があります。今年2月まで「口」が覚えていました。この曲をWorkshopで歌ったところ、「ソコ」は間違いだと指摘されました。どこかというと…、最後の2小節。

「誤」An empty smoked dream that has gone, gone with the wind.
   (スタンダードジャズのすべて②・青本・P.161)
「正」An empty smoke ring that has gone, gone with the wind.

「口」が覚えて、頭にも納得させて、長年歌ってきた歌詞が違う…って、かなりのショックでした。しかも大好きな歌ですし…。もちろん当時、「ジャズ詞大全」の存在を知りませんでした。f0032766_0164969.jpg

2つ目は、「Straight, No Chaser」。この曲は、歌の先輩が「口」のウォームアップに歌っていると教わって、私も真似して歌い始めた曲でした。物凄く難しいです。インスト曲なので、歌本には歌詞がなく、Carmen McRaeの「Carmen Sings Monk」というアルバムの歌詞カードから歌詞を覚えました。この曲はカーリンのプライベートレッスンで、単語の間違いを指摘されました。その歌詞は自分でも不思議に思っていたフレーズだったのですが、歌詞カードとCarmenの歌唱の発音を詳細に照らし合わせることをしていなかったことを悔いました。どこかというと、初っ端2小節目。

「誤」Well, Monk set it straight. It’s out of town when you wait.
「正」Well, Monk set it straight. It’s out of time when you wait.
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こういう間違いって、日本人しかいない場所で英語の歌を唄っている分には全く気付かれることもないのでしょうが、英語のNative Speakerが聴けば、アレ?と思ってしまうことに違いありません…。英単語を正しく発音することは勿論ボトムライン。でも発音が正しくて、英単語が間違っていたら、なんだか恥ずかしい…。

つまり、そういう恥ずかしい体験をしたのでした。

そのことを、村尾さんにお話したら、Gone With The Windの方などはアメリカのFake bookを2冊調べてくださって、2冊とも「An empty smoke dream」になっていた…と教えてくださいました。「smoked dream」ならば語呂も悪いし文法的にも変だけれど、「smoke dream」ならば、まぁ悪くない…との結論でした。はかない夢と解せばいいのでしょうか…。でも、オリジナルは「smoke-ring(たばこの煙の輪)」。

それにしても、歌本もCDアルバムの歌詞カード(歌唱がディクテーションされた歌詞)も100%は信用できないということですね。あるいは、オリジナルの歌詞を所々変えて歌う場合もあるため、自分の耳で確認し、疑問に思ったら、「何等かの方法」で確認し、文脈や意味の流れから逸脱しない歌詞で唄いたいものです。

こんなことが頻繁に起る訳ではないけれど、私の場合、「何等かの方法」のうち一番強力な解決方法が、村尾陸男さんです。とても有難い存在です。
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by tomtom2006T | 2015-08-23 01:27 | DIARY | Trackback | Comments(0)

ジャズ・マドンナ<十萌子>の、徒然なるままに・・・。


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