「仮設住宅で死にたい」

NHKのとある番組で、毎日数分間、大震災で被災した人々のコメントを放映しています。自分自身の心境をボードに書いて、なぜそう思うかを話ます。

先日、一人暮らしの80代のお爺さんが、とてもニコヤカに話していました。
「仮設住宅で死にたい」と。
理由は、震災後に一緒の仮設住宅に住んでいる人々の優しい心や思いやりに感動し、今本当に幸せを感じているから…。もし、これから市営住宅などに移れと言われても、そこで隣人との人間関係を築くのに何年掛るかわからないから…。

とても色々なことを考えさせられるコメントでした。

恐らく、仮設住宅に住まう殆どの被災者の人々はできるだけ早くその仮住まいから飛び出し、普通の暮らしを始めることを望んでいるのではないかと思います。でも、このお爺さんは、津波ですべてを失った代わりに、仮設住宅で細やかな温かい人間関係を手に入れた…。これはこのお爺さんの無意識のポジティブ思考なのかもしれないし、ひょっとしたら自らの寿命を見据えた発言なのかもしれないけれど、ニコヤカに話している分だけ、とてもとても切ない気持ちになりました。

何が一番大事なんだろう?大事なことは、いっぱい、いっぱい有ります。でも、その中で一番必要なのは何なんだろう…とずっと考えていました。強く生きるために…。

おぼろげだけれど、結局、このお爺さんがすごいのは、「願望」が明確にあるということなんだと感じます。願望―どこで死にたいか、誰と関わっていたいか―それがはっきりしていれば、何か次のドアが開けるような気がします。「願望」を諦めてはいけないし、願望がはっきりしていれば、それを叶える術は自ずと見えてくるようにも思います。

仮設住宅で親しくなった人々が、住まう期間が終わり、それぞれの新しい生活を始めるために離れ離れになるときが来るとしても、このお爺さんとの親交が途絶えることがないように願いたいです。

自分だったらどうするか…深く考えさせられた数分間のコメントでした。
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by tomtom2006T | 2012-07-26 00:31 | DIARY | Trackback | Comments(0)

ジャズ・マドンナ<十萌子>の、徒然なるままに・・・。


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