音楽は、「音」を「楽」しむと書きます。

7月3日、宮城県の最北端沿岸部、気仙沼へ行き、音楽を出前しました。
再び、とても貴重な体験となりました。

6月の仙台ジャズプロムナードのとき、ずっと連絡したいと思っていたギタリストの斉藤洋介さん(気仙沼在住)と偶然お会いました。その時から、このプロジェクトは動き始めました。ずっと、気仙沼に行って演奏したい…と思っていました。

気仙沼での演奏のすべてをコーディネートしてくださった洋介さんに感謝!そして、私とizauraさんとryoくんとベースマシンの黒田寛幸さんを気仙沼まで連れてってくださった慰問集団「仙台てっぱ会」の鹿野えれぞうさんに感謝!色々な人の繋がりで、今回の演奏が実現しました。そしてお天気にも恵まれて、本当にすべてに感謝! 行って、演奏できて、よかったです。

9時前に仙台を出発、12時頃に気仙沼市総合体育館「K-WAVE」に到着。
洋介さんのお母さんが作ってくださった「おにぎり」を立ち食いしつつ、演奏機材のセッティングが始まり、あっという間に13時過ぎ頃から演奏。今も300人の人々が暮らしているというK-WAVE。お年寄りが多い…と聞いていたため、選曲をできるだけポピュラーなものにしました。昭和レトロな「月光価千金」「蘇州夜曲」なども取り入れました。そして、思わぬハプニングが…。izauraさんが「蘇州夜曲」を唄っているとき、歩行器につかまって歩く一人のお婆さんがステージと客席の間のスペースにス~っと現れました。何か用事があるのかな…と私が近寄ろうとしたとき、彼女が踊り始めました。「踊る」というよりも「舞う」という感じでした。とても気持ち良さそうに、そして指先まで感情が込められていました。足は、介護シューズでしたが、足先もピーンと伸びているような印象でした。歩行器を動かす様子は危なげでしたが、きっと若かりし頃、舞踊が得意だった方なのだと思います。昔取った杵柄?雰囲気がばっちりでした。そして演奏が終りに近づいたころ、再びス~っと、客席(階段)の裏側に消えてゆきました。私は感動して泣きそうになりました。微笑んでは泣き笑い。でもグッと堪えました。「あのお婆さんは91歳なんだよ~! 」と観客席から声が上がりました。感動の瞬間でした。
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私たちの演奏後、「仙台てっぱ会」で一緒に気仙沼入りした他のバンドの方々……ロカビリーマン、ジャグリングのスペシャリスト、アフリカンドラムなどなど、とても盛り沢山なパフォーマンスが繰り広げられました。私たちは「茶色の小瓶」というジャズ喫茶の店頭での演奏を控えていたため、3時ころにはK-WAVEをあとにしました。

茶色の小瓶」は、1.5メートルくらい津波浸水したにもかかわらず、お店を復旧させ営業しているお店です。マスターのパワー、凄いです。とっても個性的。(悪役スターだった、誰だったかにソックリ。)隣の店舗のガラス戸には、津波浸水の高さがくっきりはっきり残っていました。
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16時過ぎに演奏をスタート。創業以来、「茶色の小瓶」で生演奏が開催されるのは初めてとか。歴史に残る?初ライヴをさせて頂きました。ありがとうございました♪ 店頭ゆえ、大通りに向って演奏しました。ちょうど信号があり、信号が「赤」になるたびに、車の中の人が珍しそうに眺めてくれました。通りを行き来する人々も、少し足を止めてくださって、少しずつ人々が集まってくれました。すご~く、ゆったりした時間が流れたような気がしました。音楽は、「音」を「楽」しむと書きます。とにかく、被災地の皆さんに「音」を聴いていただき「楽」しい…と感じてもらえて、一瞬でも没頭できる瞬間を過ごしてもらいたいと思いました。名付けて「斉藤洋介グループ」…、一生懸命演奏しました。その日、その時、イベントを知って聴きに来てくださった方々、たまたま足を止めてくださった方々、ナニナニ?と聴き入ってくださった方々、すべて一期一会です。ありがとうございました♪
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演奏が終って、その日のもう一つのミッション……「うるおい天使隊」から預かった「うるおいセット」と、九州の友人から預かった「キーホルダー」(新しい生活に伴う「鍵」につけるキーホルダー)を、皆さんにプレゼントしました。喜んで頂けて、嬉しかったです。(K-WAVEでもミッション達成できました。)

パタパタと動いていたとき、一人の女性が私に話しかけてくれました。まっすぐに私の目を見てくださって、「いままでずっと、必要なのは情報だけだったけれど、今日音楽を聴いて、こういう音楽も必要なんだと思いました。」と言ってくださいました。最高に嬉しい瞬間でした。私たちの音楽が、何かの切っ掛けになってくれて、心が楽になり、一歩でも半歩でも、歩を進めることができたら、こんなに嬉しいことはありません。その後も、女性達が集まってくれて、震災後の状況を少し話してくださいました。私はうなずくことしかできなくて、凄くもどかしい感じがしました。でも、ほんの少しでも気分転換になってもらえたことを実感しました。気仙沼に行けて、演奏できてよかったです。

避難所となっている場所はもちろんですが、すでに避難所を出て、自宅に戻ったり、仮設住宅や新しい住居に移り生活し始めた人々にも、もっともっと音楽を届けられたらいいな~と感じました。For People In 気仙沼, We’ll Be BACK!

今回いろいろな出逢いがありました。凄く感謝の気持ちでいっぱいです。自分の想いを新たに凝縮できたら、再び被災地へ行き、演奏したいと感じています。

サムライ洋介さん、仙台一i-Phoneが大好き人間・黒瀬さん、一緒に演奏してくれて本当に嬉しかったです。そして、仙台てっぱ会の「えれぞうさん」も慰問集団を一生懸命コーディネートされています。本当にありがたいことです。これからも沢山の娯楽を被災地に届けて欲しいと思いました。ありがとうございました♪

斉藤洋介さんが主催する「soundlabo」
http://soundlabolesson.blog129.fc2.com/blog-entry-37.html
黒瀬寛幸さんのブログ
http://web.me.com/bass_machine/music/Top.html
izauraさんのブログ
http://ameblo.jp/izaura/
仙台てっぱ会
http://sendaiteppakai.jimdo.com/

気仙沼は、壊滅したと言われる南三陸町よりも復興のスピードが遅れているそうです。最北端の沿岸部に位置する気仙沼、そこにアクセスする沿岸部の鉄道がまだ動いていません。そして沿岸部の道路も未だ未だ。アクセスの不利が影響しているのだろうと想像されますが、一日も早い行政の対応を願わずにはいられません。それにしても、現時点では本当に情けない政局…。
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Commented by 侍です。 at 2011-07-08 00:44 x
ありがとうございます。なんかあっという間に一日が終わってしまいましたね。皆さんが帰った後、母親と反省会してました(笑)。
次はお茶でも飲む機会が有るといいですね。次はこちらから行きますのでよろしくおねがいします。
Commented by tomtom2006T at 2011-07-08 21:49
侍! 本当にお疲れ様でした。本当に一瞬ワープしたみたいに、あっという間に行って、あっという間に帰ってきたという感じでした。「ふかヒレラーメン」、食べられませんでした。

母と子の反省会って、なんか凄~く、あったかいですね♪ おにぎり、本当に美味しかったです。助かりました。お母さんによろしく!

それじゃ、23日に!
by tomtom2006T | 2011-07-07 22:07 | DIARY | Trackback | Comments(2)

ジャズ・マドンナ<十萌子>の、徒然なるままに・・・。


by tomtom2006T
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