Tierney Sutton Band ライヴレポート♪

今年に入ってから、とくに2月以降は色々なライヴを聴きに行きました。でも、3.11大震災があり、様々な記憶が消えてしまい、あまり良く思い出せません。というより、感動したことを正確に思い出して表現しようとするエネルギーが不足しているのです。変な感じです。

もう3か月以上も経過していますが、このライブ・レポートだけは記録しておきたいかな~と感じます。震災直前、3月8日、私はCotton Clubでのティアニー・サットン・バンドを聴きに行きました。ボーカル友と三人で聴きました。ティアニーの「足先」まで1.5メートル圏内の、カブリつき席でした。超集中、激聴き♪

ティアニー・サットンは、現代の女性ジャズボーカリストの中で、私が二番目に好きな歌手です。聴きに行かない訳はありません…。Mixiの中に彼女のコミュニティーがあるのですが、でも、中々メンバーが増えません。情報も増えません。日本のレコード会社が拾わないということは、日本市場で「売り」ではないと判断しているのでしょうか…?マニアックなボーカルファン(とくにボーカリスト)にしか注目されないかもしれません。残念だけれど。
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Cotton Clubの赤いナプキンに演奏曲目をメモしましたが、自分の字が汚くて読めない部分もあります。一枚を除いて、ティアニーのCDは全部持っているため、演奏された曲は殆どがCDからのレパートリーだったような気がします。凝ったアレンジが施されているため、イントロは聴き覚えのあるものが殆どでしたが、そうでないものはハプニングがあって面白かったです。一曲だけ、ピアノのChristian Jacobがイントロを間違えたらしく、「いつもそんなことしないでしょ」とティアニーが怪訝そうに小声で言って、(曲を間違えたのかもしれないけれど)3回くらいイントロを何気にやり直したのですが、それでもNGだったらしく、声から始まった曲がありました。それが何だったか忘れました。でも、結局彼女も絶対音感を持っている人なんだと判りました。

一曲目が終ったところで、ティアニーは日本語で挨拶をしました。子供の頃、お母さんに「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」という数字を教わったことを、日本語で話しました。アクセントは怪しいものの、そのカツゼツの良さは流石でした。そして、20年以上、ずっと日本に来たいと思っていて、それがとうとう実現して嬉しい…と最後は言葉を若干詰まらせていました。(その部分は英語。)Twenty yearsって、凄いです。観光旅行なら簡単に来れると思うけれど、きっと興行で来日したかったのでしょうね…。「Far East Japan」ですから…。

“Tierney Sutton Band” in March 8, 2011, at Cotton Club, Tokyo(1st Stage)
Tierney Sutton(Vo)、Christian Jacob(P)、Kevin Axt(B)、Ray Brinker(Drs)

1. Fly Me To The Moon 
2. Early Autumn
3.   I’m just a fool~で始まる曲 (タイトル失念)
4.I Get A Kick Out Of You
5.   I’ll be tired of you~で始まる曲 (タイトル失念)
6.Cry Me A River
7.Blue In Green
8.   Happy people here ~で始まる曲 (タイトル失念)
9.Amazing Grace
10.Just One Of Those Things
アンコール: Something Cool
※タイトル未確認のものも、CD収録曲だったと思います。

私にとっての圧巻は、アンコールの「Something Cool」でした。曲の説明をし始めたとき、すでにフィルムが回っているような、映画のワンシーンを観るような錯覚を覚え、歌が始まったときにはググっと惹き込まれ、もうこの曲の主人公になったような気分でした。やっぱり、彼女はバラードです。変拍子だって、スキャットだって、全く色褪せてしまうような感じがします。概して、どんなに技巧的なスキャットでも「凄いな~」とは感じても、「いいなぁ~」という感じはしません。スキャットには心(例えば喜怒哀楽)を込めることって、できないような気がします。できるのでしょうか…?(心に染み入るスキャットする人、私の情報の中では呟くようなスキャットをするブロッサム・デアリーくらいです。あとはサッチモ…。)唄う形式としてスキャットが好きか否か、興味があるか否か…だけの問題だけなのかもしれません。(でも、スリルのあるスキャットほどドキドキして楽しいものはないかも!スリルがないとNGです。)

パフォーマンス中、物凄く感心したことがあります。
例えば、ピアノと歌だけで曲が進行しているとき、ベーシストとドラマーは、目を伏せ(瞑り)、ずっと聴き入っている姿勢を取っていました。これは凄いです。演奏していないときに、アッチを見たり、コッチを見たり、自分は関係ない風情だったりする人が多い中、「黒子」のような様子で佇んでいました。二人とも身体を動かさず「目を伏せている」という行為が、物凄い効果をもたらしていました。だから、彼らと共に、不思議と集中して歌を聴くことができました。

それから、ティアニーは高椅子に座り、ずっと足を組んで唄っていましたが、約1時間のパフォーマンスの間中、足を組み直すことが全くありませんでした。椅子の足掛けに掛けていた片足(右足?)も微動だにしませんでした。普通、長い時間足を組んでいると、下になっている方の足が痺れてくるのが普通です。そして、痩せていれば、臀部も痛くなるはずです。それが、全く微動だにしませんでした。まるでお尻に強力なマグネットがくっついているみたいでした。カラダが痛くならないのだろうかと不思議でなりませんでした。聴いていて、そんなことが気になる私もいました。身体能力の凄い人だ!

未だ持っていなかったCD「Something Cool」をライブ後に買い、サインに並びました。彼女のデビューCD(日本では未発売で、もちろん当日も会場では販売されてはいませんでした)を持参し、そのCDにもサインをしてもらったのですが、全く感心を示されず、スルーパスでした。それだけ残念…。スカでした。お話できるスキがありませんでした~。壁あり!その代わり、Christian Jacobと言葉を交わしました。数年前にCristian Jacobトリオ(Tierney Sutton BandマイナスTierneyのトリオ)が「横浜ジャズプロムナード」で演奏したときにCDを買い、サインに並び、「次回はぜひティアニーを連れてきて欲しい」と彼にお願いしたので(といっても覚えていないと思うけれど)、その話をしたら、「I DID!」と元気にニコニコして言っていました。なかなか、人の気を逸らさない良い人だな~。このトリオは全員、本当に実直そうな人達ばかりです。
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このバンドは、去年あたりからベーシストがTrey HenryからKevin Axtに交代したものの、18年間同じメンバーで続いている長寿バンドです。息の合い方、半端じゃありません。なぜ日本の市場で注目されないのでしょうか~。ロバータ・ガンバリーニは話題になったのに…。

彼らは、3月8-9日にコットンクラブで演奏した後、震災前に帰国したらしいので良かったです。


次は、一番大好きなKarrin Allysonの来日を心待ちにするばかりです。最近リリースされたアルバム、「Round Midnight」は珠玉!
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by tomtom2006T | 2011-06-25 18:20 | LIVE REPORT | Trackback | Comments(0)

ジャズ・マドンナ<十萌子>の、徒然なるままに・・・。


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