「レスラー」

ミッキー・ロークが主演している「レスラー」を観に行きました。
コールデン・グローブ賞の主演男優賞や、ヴェネチア国債映画祭の金獅子賞ほか、数々の賞に輝く話題作です。
http://www.wrestler.jp/

若かりし頃と比べると、同一人物とは思えないミッキー・ロークの容姿や体型の変貌ぶりに驚きを隠せませんでした。冒頭の1-2分間、ミッキー・ロークの顔が正面から見えないようなカメラワークが、かなりスリルありました。
そして、ヒューマンドラマとはいえ、痛々しくうら悲しいストーリーで、私は気分が沈みました。

主人公が絶望の果てに辿り着いた「幸福の場所」は、そのまま「死」を意味する場所だった…。これは、悲しすぎます。人が、このまま死んでもいいと思えて、そしてそのまま死んでしまえるとき、その心境はやはり正常ではないような気がします。意志があるように思えるけれど、心が病んでいるか、狂気…。この映画に出てくる人物たちは、みんな切なくて可哀想…。心のすれ違い、タイミングのずれで、主人公は深く深く孤独に追い込まれてゆくのだもの…。

とても気分が滅入る感じがしたけれど、「許す」ということや、「受け入れる」「認める」ということの大切さを教えてくれる物語のような気がしました。そういうことを体得していれば、死を選択したり、人を死に追いやるようなことを防げると思いました。

観る人によって、感じることがかなり異なるだろうなぁと想像される映画でした。
お薦めというか何というか、説明するのが難しいので、観てみてください。
ミッキー・ロークの迫真の演技が、実は演技じゃないみたいにみえてくるので凄いです。
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Commented by barbara at 2009-06-26 09:52 x
肉屋で正体を見破られ、ぶち切れる彼にとって、
いわば屈辱の日常を放棄したわけですが、
それは「絶望」の中で死を選ぶということとは違うように思われます。
自分の名誉と誇りを取り戻すために、自分が本来いるべき場所に帰る
といったことで、ある種の自己防衛であったように思います。
女性や娘との関係に、日常を生きることの意味を見出そうともしたようでしたが、悲しくもそういうことのできないタイプの男であった気がします。
いわゆるオープンエンドで必ずしも死んでいるわけではありませんので、生き残ったとしてどんな人生を歩むことになるのか、見てみたいです。よい映画でした。太宰問題もそのうちに。
Commented by TomTom at 2009-06-26 14:26 x
あの試合で、あのポールから落ちれば、絶対死んじゃうと思ってしまいました。まさに、自殺行為と思いました。死んでもいいから、自分の名誉と誇りを貫こうとしているように見えました。でも、生き残る可能性もあるかもしれない…ということですね…。とても居た堪れないシーンだったし、生き残ったとしても、あの試合が最後の試合に違いありません。生き残ること、私にはイメージできませんでした。
(ターミネーターだったら、ロボットだから進化して復活できるけれど…。)

そういう映画、今までも観たような気がします。最後に死んじゃうストーリー。
バニシング・ポイント、グラン・ブルー、テルマ&ルイーズ?
by tomtom2006T | 2009-06-26 00:49 | DIARY | Trackback | Comments(2)

ジャズ・マドンナ<十萌子>の、徒然なるままに・・・。


by tomtom2006T
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